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子供の日
先日、精進湖の市場で仕入れた時計と部品の山を
あらためて、腰を据えて見ていた。
何処かの時計屋さんから出てきたものだろうか、様々な
歯車や振り子、文字盤、針などがやたらダンボールに入っている。

そんなマニアックな山を仕入れたのは僕なのだが、僕は時計の
メカニズムの知識などコレっぽちも持ち合わせていない。

ではなぜ故にこのよう物を仕入れたのか?
残念ながら僕の頭の中の顧客リストにもこれらの専門的な部品を
正統的な使用目的を持って買い求める人もいない。

ではなぜ故にこのような物を仕入れたのか?
答えは簡単だ。
「何んかいいから。」
だ。

もちろん、物の修理などに使用できそうな真鍮のネジや釘などの
部品はストックとしてありがたいものではある。
5,60年前の時計の部品なので現代のホームセンターでは売っていない
ものだし、骨董、アンティークの欠品や修理にはできるだけそういった
時代相応の部品を使用するように努めている。
真鍮製であったり、サビや緑青(ロクショウ)が出ていたりして、
昔の部品には物と同じく味がある。

そして、なんといっても時計の部品ともなると造形が面白い物が
たくさんあるのだ。
柳宗悦の「用の美」ではないが、機能を理由に形造られた造形は
その純度において心を打つ物があるし、その造形には観る者の
日常的な視覚感にはない意外性を発見できたりする。

僕はそれらの時計の部品を一つ一つ手に取り、何やら分類し、並べ,
危ない悦に入っていた。

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気が付くと、僕は慌ててラジオペンチなどを持ってきたりして、何やら
得たいの知れない生き物を作り始めた。

「なんか楽しそうな事してるじゃん。」

そばで一生懸命、古い菓子ケースを手入れしていたJさんが顔を覗かせる。

「すみません。楽しいです。」

雇用者と従業員の立場が完全にひっくり返ったかたちで僕は素直に認める。
こういったことはよくあることで・・・

「ほらっ、今日は子供の日だし、昨日、シンペーと「ヒックとドラゴン」
を観たんですよ。なかなか、面白かったですよ。」

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こんな僕の無理くりの言い訳にもjさんはいつも寛容的で助かっている。

atpは「何かいい。」系の物をかなり精力的に仕入れをしている。
芸術もアンティークも時として説明など不要なのだ。
人によってはただのガラクタだがまた別の人にとっては宝物。

その「何かいい。」と思える心のゆとりとそんな宝ものを探したい思う好奇心。
子供の日だし、そんな大切さを僕は伝えたい。
無理くりな感じだけど・・・

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by interestingman | 2011-05-06 12:28



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