2週に渡って「東京蚤の市」と「go green market」の
出店、そもそも1か月前からピッチを上げていた立川の「hinatana」 と町田の「焼鳥 ブルース」の内装。 2つのイベントも終わり、2件の店もとりあえず、先日の15日にオープンして、 ようやくバタバタな日々も落ち着いた今日この頃。 久しぶりに気になっていた展示会に行って来た。 「マックス・エルンスト フィギュアxスケープ 時代を超える像景」 前回、美術館に行ったのは何時のことだろうか? 旅先でフラッとてな感じではボチボチ行ってはいたが、狙い定めて行く ことはしばらく無かった。 マックス・エルンストはシュールリアリズムの代表的な作家の一人だが 早くから版画、油彩、水彩、彫刻と複数の表現方法をミックスアップし 、コラージュ、フロッタージュやデコルコマ二ーなどの技法により、 偶発性を取り入れ、テキスチャーとしておもしろい作品を作り続けた作家であり 「これは肉眼で見なくてはいけない。」と思いつつ多忙の中ジリジリといてい たのでした。 はじめて訪れた横浜美術館はとても立派な建物で、「こんな立派なトコの立派 なキュレターか企画者がマックス・エルンスト展を企画したのか」と 今までの僕の中のマックス・エルンスト感と目の前に悠然と建つ立派な建物との 間のギャップが凄過ぎて、帰ろうかとも思ったが 諦め、姿勢を正し、門をくぐったのでした。 導線に導かれるまま展示室に入ると先ず「偶像」という油彩画が展示され、僕の 緊張はいっきに解れ、吸い込まれるように作品にへばりついていた。 僕は作家がしていたであろう作品との物理的な近距離で鑑賞するのが好きだ。 その距離からでしか捉えられないその作品のニオイや質感を感じるのが好きなのだ。 おそらく、美術館員としてはハラハラするぐらい僕は作品に近づきへばりつく。 いやはや、マックス・エルンストってばヒップでクール。 展示作品数もかなりのもので、僕は途中に何度かロビーのイスに横たわり休憩を とっては次の展示室へと入っていったり戻ったり。 すっかりマックス・エルンストを堪能し、精神的にも肉体的にも心地の良い疲労感 と満腹感に若干憔悴気味の僕であったが、最後の展示室を出ると更に目の前に 新たな展示室があり、オカッパ頭の美術館員が「どうぞ、常設の展示室もご利用 になれますよ」というではないか。 僕は疲れ過ぎていて朦朧としつつ、導線に導かれるまま、その部屋に入って行った。 とそこにはとりあえずマン・レイのプリントがでゅらーと並び、その後にハンス・ ベルメール、アンドレ・ケルテス・・・僕の脳に対し殺傷能力を持った作家の作品 が次々と展示され、僕は混乱しながらも咀嚼を強要され、導線を歩くしかなく 、藤田嗣治の描く腕を上げ脇を露呈する女に誘惑されたり、フランシス・ベーコン の描く男にブツブツと脅迫されたり、数々の作家に輪姦され、ようやくその展示室 を出るが、またも、イタズラな顔をした美術館員が新たな展示室の入り口で手招きをする。 (注・実際はイタズラな顔もしていないし、手招きもしていません。) しかも、その入口から見えるあの絵のタッチは間違いなくサルバドール・ダリで あり、向こうにあるのはマグリット。 僕はロビーのイスに倒れる。 5分休んで、 「これは休んでも仕方がないことだ、いずれ物事には終わりはくるのだから・・・」 となんとか立ち上がり、次のシュールリアリズムの巨匠の展示室へ・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 失神寸前、僕はなんとか階下の喫茶室に行き、珈琲フロートを貪る。 P.S. 立川「hinatana」 町田「焼鳥 ブルース」の情報は 近日リポートします。ほんとに。
by interestingman
| 2012-06-20 19:30
|
カテゴリ
以前の記事
2016年 02月2015年 08月 2014年 12月 2014年 06月 2014年 03月 2013年 12月 2013年 10月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
| |||||||
ファン申請 |
||