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焼鳥 ブルース
この暑い季節は朝、目を覚ましても,寝ている間にかいた汗を
身に纏っているようで厭な感じ。
シャワーを浴びようとも思うのだが、浴びたとしても仕事
で家を出るまでにはまだ時間もある。
その間にまた汗をかいてしまう。
何だか勿体無いから、少し時間を稼ぎ、もっと汗をかいてから
シャワーを浴びようと散歩する。

淵野辺の町を散歩していると何だか「ブルース・ブラザーズ」
がムショウに観たくなり家に帰る。
シャワーを浴びると「ブルース・ブラザーズ」をプレーヤーに入れた。
僕は人生において何度この映画を観たのだろう、おそらく100回は観ている。
どのシーンから観ても面白いし、音楽映像としてたれ流していても悪くない。
10年以上テレビアンテナを繋げていないウチでは、息子が小さい頃、
もっぱらこの「ブルース・ブラザーズ」をプレーさせていて、ジェイク
とエルウッドが息子の子守をしてくれていた。

久しぶりにこの映画を観た息子は覚えているもんだから一生懸命
シーンの成り行きを説明する。
「そしたら、ジェイクが光ってブルブル震えたら踊りだすんだよね」
「うるせーよ。」
「家が爆発しちゃうんだよね」
「わかったよ。」

パトカーとのカーチェイス、映画が始まって30分もしない頃、これが
始まる。ショッピングモールの中を破壊しまくりながらのカーチェイス。
息子は一段と身をのりだす。
「ここサイコーだよね。壊しまくってさー」
映画尺で3分間、車でショッピングモールを破壊しまくる。

息子にそう言われて僕は今回初めてこのシーンを意識した。

1980年に制作されたこの時期にはアメリカ国中にこのショッピングモール
という大型商業施設があったとされるが、日本では大規模小売店舗法が廃止され
大規模小売店舗立地法が制定された2000年以降にショッピングモールは増え続け
ている。
アメリカでも日本でも、このショッピングモール建設にあたり
地元の商店街が衰退し、近隣自治体に悪影響を与えるなどの問題が起こって
いるのだが、この「ブルース・ブラザーズ」のこのシーンはそんな資本主義経済に
対する痛烈な社会批判だと僕は今日はじめて意識したのだ。

パトカーに追われ、ショッピングモールを疾走するジェイクとエルウッドは
全く動揺のない涼しい顔をして会話をしている。
「美容院に、楽器屋に」
「輸入雑貨屋に、ペットショップ、何でもある」
そんな会話をしながら映画尺3分間の間破壊しまくるこのシーンは庶民の味方
であり、ダウンタウン育ちのジェイクとエルウッドの過激なレジスタンスなのだ。
映画制作にあたり、スポンサーやモラル的な側面においても、よくこんなシーン
が撮れたものだな―と感心する。おそらく破戒者ジョン・ベル―シの仕業であろう。

そんな発見をした午前中。すっかり興奮気味になった僕はまたもやシャワー必要な
ほど汗まみれ。


先月の15日からオープンした町田の焼鳥「ブルース」。
お陰さまで、盛況のようで、遅くなりましたがレポートです。

オーナーの木村氏とは古くからのつき合いで、一緒に暮らしたことがあるくらい
の仲である。そんな彼が「店をやりたい。」と口にしたのは3,4年前の頃だろうか、
昔から飲食店の厨房を渡り歩いてきた彼だが、何しろ酒が好きで、その上、のんベー
を絵に描いたような顔をしている。
「ダメだよ、タダシくん(名前である)みたいな人が店やったら、商売にならないでしょ
店中の酒飲んで、勘定が合わずに終わっちゃうよ。」
これが地元の友達連中の共通の意見であった。
そんな彼が結婚をして、子宝に授かり、真剣な面持ちで僕のところにきたのが、去年の
今頃だろうか?
「エージ、店やりたいんだけど。」
結婚し、子をもうけた男が一念発起して勝負してやろうと勇む空気が漂った。
僕はその空気を鼻から大きく吸い込んだ後言った。
「じゃー、話をしようか。」

物件探しから始まり、なんだかんだで物件が見つかり、具体化したのが今年の4月頃、
彼の友人である施行業者のハウス・レオンの麦谷さんを紹介され、店の方向性やスタイル
を話し合い、プランナーとして僕も必死になって考えた。なんていったってタダシくんの
店なのだ。彼が僕を頼ってくれた事は言葉にできないくらいうれしかったし、その期待
と信頼を裏切りたくない。

焼き鳥屋を開きたいとのことなので、町田に行って気になる焼き鳥屋を巡る。
市場調査というヤツである。
ここ最近では焼き鳥屋が流行っている事もあり、いろんなスタイルの焼き鳥屋がある。
そこにはシーンがあり、カルチャーがあるのだ。
調査した結果、大きく分けて4つのスタイルの焼き鳥屋があることを僕は確認した。

タイプ A
昭和レトロスタイル
「3丁目の夕日」的な昭和のノスタルジーを演出した店。
ホーロ看板や昔のサッポロビールのポスター、レトロなデコラテーブルだったり、
裸電球の照明。

タイプ B
ガード下系穴倉ゲットー立ち呑みスタイル
昭和レトロスタイルの発展系。トタンの波板を使用したり、ガレージ感が強く、
ドラム缶をテーブルにしたり、床や壁がコンクリ打ちっぱなしであったりと
昭和レトロスタイルと比較するとハードだが独特の都市感が感じられる。

タイプ C
トラディショナル飲み屋スタイル
ファサードに大き目の提灯をぶら下げ、瓦の廂や一枚板の看板、カウンターは
国産の銘木を使用し、座敷がある。

タイプ D
ジャパニーズモダンスタイル
壁は漆喰、所々に銘木を使用し、家具は天童木工系で、照明は柳宗理の照明など
あくまでもモダン、鶏肉は地鶏肉を使用し、使用皿は備前か萩っぽい物を使用。

だいたいこんな感じかこれら4つの発展系である。
僕はこれらのどんな店にもしたくなかった。
タダシくんの店、彼も「ブルース・ブラザーズ」をこよなく愛し、酒を愛する味な奴。

というわけでこんな感じです。

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タダシくんらしいド直球の店名
日本の伝統的な色「藍」とブルースという音楽から彷彿する「ブルー」を念頭に
僕自ら色を配合し作った「ブルース・ブルー」を基調に、床はブルーが映える黄土
色、味のある木調のアンティーク家具に提灯の照明。
伝統的な和のスタイルとロバート・ジョンソンの歌がマッチするオリジナルな焼き鳥屋

焼鳥 ブルース

なにしろ行ってください。
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# by interestingman | 2012-07-26 20:58
マックス・エルンスト展に往く。
2週に渡って「東京蚤の市」と「go green market」の
出店、そもそも1か月前からピッチを上げていた立川の「hinatana」
と町田の「焼鳥 ブルース」の内装。
2つのイベントも終わり、2件の店もとりあえず、先日の15日にオープンして、
ようやくバタバタな日々も落ち着いた今日この頃。

久しぶりに気になっていた展示会に行って来た。

「マックス・エルンスト フィギュアxスケープ 時代を超える像景」
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前回、美術館に行ったのは何時のことだろうか?

旅先でフラッとてな感じではボチボチ行ってはいたが、狙い定めて行く
ことはしばらく無かった。

マックス・エルンストはシュールリアリズムの代表的な作家の一人だが
早くから版画、油彩、水彩、彫刻と複数の表現方法をミックスアップし
、コラージュ、フロッタージュやデコルコマ二ーなどの技法により、
偶発性を取り入れ、テキスチャーとしておもしろい作品を作り続けた作家であり
「これは肉眼で見なくてはいけない。」と思いつつ多忙の中ジリジリといてい
たのでした。

はじめて訪れた横浜美術館はとても立派な建物で、「こんな立派なトコの立派
なキュレターか企画者がマックス・エルンスト展を企画したのか」と
今までの僕の中のマックス・エルンスト感と目の前に悠然と建つ立派な建物との
間のギャップが凄過ぎて、帰ろうかとも思ったが
諦め、姿勢を正し、門をくぐったのでした。

導線に導かれるまま展示室に入ると先ず「偶像」という油彩画が展示され、僕の
緊張はいっきに解れ、吸い込まれるように作品にへばりついていた。

僕は作家がしていたであろう作品との物理的な近距離で鑑賞するのが好きだ。
その距離からでしか捉えられないその作品のニオイや質感を感じるのが好きなのだ。
おそらく、美術館員としてはハラハラするぐらい僕は作品に近づきへばりつく。

いやはや、マックス・エルンストってばヒップでクール。
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展示作品数もかなりのもので、僕は途中に何度かロビーのイスに横たわり休憩を
とっては次の展示室へと入っていったり戻ったり。

すっかりマックス・エルンストを堪能し、精神的にも肉体的にも心地の良い疲労感
と満腹感に若干憔悴気味の僕であったが、最後の展示室を出ると更に目の前に
新たな展示室があり、オカッパ頭の美術館員が「どうぞ、常設の展示室もご利用
になれますよ」というではないか。
僕は疲れ過ぎていて朦朧としつつ、導線に導かれるまま、その部屋に入って行った。

とそこにはとりあえずマン・レイのプリントがでゅらーと並び、その後にハンス・
ベルメール、アンドレ・ケルテス・・・僕の脳に対し殺傷能力を持った作家の作品
が次々と展示され、僕は混乱しながらも咀嚼を強要され、導線を歩くしかなく
、藤田嗣治の描く腕を上げ脇を露呈する女に誘惑されたり、フランシス・ベーコン
の描く男にブツブツと脅迫されたり、数々の作家に輪姦され、ようやくその展示室
を出るが、またも、イタズラな顔をした美術館員が新たな展示室の入り口で手招きをする。
(注・実際はイタズラな顔もしていないし、手招きもしていません。)
しかも、その入口から見えるあの絵のタッチは間違いなくサルバドール・ダリで
あり、向こうにあるのはマグリット。

僕はロビーのイスに倒れる。
5分休んで、
「これは休んでも仕方がないことだ、いずれ物事には終わりはくるのだから・・・」
となんとか立ち上がり、次のシュールリアリズムの巨匠の展示室へ・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

失神寸前、僕はなんとか階下の喫茶室に行き、珈琲フロートを貪る。


P.S.
立川「hinatana」 町田「焼鳥 ブルース」の情報は
近日リポートします。ほんとに。
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# by interestingman | 2012-06-20 19:30
go green market
先日の6月2,3日とgo green market出店
してきました。
去年もそうでしたが怪しかった天候の方も、有無も言わさず
恵まれ、揺るぎないキド―パワーにあらためて畏怖の念を感じました。

その1週間前の手紙舎さんによる「東京蚤の市」にて商品構成とディスプレー
を挑戦的な内容にしたので僕の中でのアバンギャルド性はある程度治り、
GGMでは少しマトモな(今の商業ベースな物販展示、商品構成)な売り場
にするはずでしたが、そうでもなかったです。

これが問題のA.T.P.ブースです。

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今回で3回目となるgo green market.
相変わらずの盛り上がり様でスゴイ数の人々が訪れてくれました。
何気にA.T.P.を知っている人も多くて、古物界のアングラ路線をひた歩き
している気でいましたがひた歩きも10年もしてれば陽の目も浴びるもんなんだなー
と満更でもない気でいながらその責任から逃れるべく後ずさりをする僕でした。


p.s。

最後の写真に写っている青いtシャツの男はカフェA.T.P.担当、
当店NO.1ホスト、ジョーです。
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# by interestingman | 2012-06-06 20:16
東京蚤の市
東京蚤の市
先週末、京王閣にて。
A.T.P.丸出して参りました。
さすがの手紙舎さんのオーガナイズ
天候にも恵まれ、大盛況の中、無事終了しました。
問題のA.T.P.ブースです。
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今週末はgo green marketです。
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# by interestingman | 2012-05-29 10:52
フォレスト・カフェ
大分、春らしくなりました。

仕入れ物の手入れ、手直しにも精がでます。
ここ一週間で2回、道路交通法違反で警察の御用となりました。
あの方たちも、キップ切りに精が出ている模様。

ファック!春の交通安全週間。

デジタルカメラ壊れました。新しいデジカメ買うか?
一部半導体が露わになっているボロボロのケータイを
替えて、カメラ機能の優れたスマートフォンを買うか?
悩み、スマホ買いました。

ファック!スマホ、何が何だかわかりゃしない。

という感じボチボチやってます。

前回ブログにて、予告していた五反田の「フォレスト・カフェ」
の情報をレポートします。
去年2月にちょこちょこと開業の手伝いをした
「リラクゼーションサロン フォレスト」。
流木ライトを作ったり、什器のセレクトなんかで関わらせてもらった。
その時にもブログにて紹介した全く無邪気な顔をした、腰の低い男Sが
再び現われたのが去年の12月。

「店の階下の物件が空きまして、そこでカフェをやろうと思いまして・・・」

「マッサージ方の景気いいんだ?」

「まー、ボチボチです。」

常にヒョウヒョウとしているS.

内装設計を依頼しているデザイナーを今度連れて来るという。
なんだか面倒な話だ。大抵、そのような輩とは僕はウマが合わない。

僕は所詮、インチキなのだが、一方彼らの殆どは能ナシなのだ。
能ナシなら能ナシよろしく黙って聞いてりゃいいもの、理想というか
既にカテゴライズされた枠組みに同調したがるエピゴーネン。
僕みたいなその場しのぎのブリコル―ルの宿敵なのだ。

「面倒だな。規模デカイし、そいつら立てて、オイラ出来る限りでやるよ。」

「えっ、まーそんなこと言わずよろしくお願いしますよ。」

タジタジのSは馬鹿デカイ背を丸めてそう言った。

それから数日後、彼らはやって来た。

「悪いね、こんな田舎まで・・・」

「いやー興奮してます。ここまでとは・・・」

割と当店の受けは良いようで僕は内心ほっとした。

デザイナーは二人の男性で頭の良さそうな品のある人たちであった。
なかなか相模原あたりじゃ見かけない。

分厚い企画書、ざっと目を通すとこれが悪くない。
「リラクゼーション」という既存するマッサージ店のコンセプトを
そのまま受け継ぐこのカフェは「リラクゼーション」、「オーガニック」
という今時の環境空間とは一線を画し、遊び心のある多少挑戦的な内容であった。

「悪くないじゃありませんか。」

若干悪魔性の笑みを浮かべ僕はそう言ったが、言われた彼らも満更でもなさそう
であった。

今回「それではお任せします。」という心強い言葉を頂き、什器、家具、照明、
植栽とヤッテまいりました。

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家具は木製をベースにモダンな物から民芸色のある物、米軍払い下げのヴィンテージ
物、秋田木工社のロッキンチェアなどなど、幅広くセレクトしました。
照明はアルコライトなどのミニマル系のデザインのスタンドをセレクトし、天吊は
山田照明の70年代のクリアガラス球体のペンダントにウブシナ社の電球を使用、
繊細にオレンジ発光するフィラメントのラインが美しい。
天井にはヒノキの棒がモビールのように無数吊るされ、空間の気流に反応し、優雅
に揺れる。
植栽は輪の協力を得て、名前のようにフォレストな感じで。

ビルの立ち並ぶ五反田にて気の張らないリラクゼーションが堪能できるオアシス。

「フォレスト・カフェ」

http://forest.fem.jp/index.html
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# by interestingman | 2012-04-13 20:21



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